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書名 | 桜の日曜日 |
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サブタイトル | NYのソーシャルワーク・スクールで出会ったアメリカの良心 |
シリーズ名 | |
編著者 | 北村 育子 |
判型 | 四六判/200頁 |
発行日 | 2023/03/31 |
定価 | 1,760円(本体1,600円+税) |
ISBN | 9784860155933 |
概要 | 地方公務員から一念発起してアメリカの大学院に留学し、ソーシャルワークを学んだ著者は、様々な人種が暮らすアメリカという国で出会う人々との交流や日本では遭遇することがないような出来事を体験してソーシャルワークの学びを深め、人々との交流を深めていきます。その過程を通して、アメリカのソーシャルワーク事情とその社会的背景を伝えます。 また、日本に戻り高齢者施設で出会う認知症の人と対話するなかで、いま、現実に住む自分と彼らの中に流れる時間の認識のズレをどのように捉え、接することが「認知症の人に寄り添う介護と支援」なのかを考えます。 その後、社会福祉士養成の大学で教鞭を執り、多くのソーシャルワーカーを育ててきた著者。ソーシャルワークに携わって30年の節目に本書を執筆しました。 タイトルの「桜の日曜日」とは、本文中にその意味が隠されています。ぜひ、本書を手に取って、カバーに描かれたイラストとともに、そのタイトルの意味を確かめてください。きっとこころが温まりますよ。 |
備考 |
目次
- はじめに
- 序 章 総論として
- 第1部 アメリカでソーシャルワークを学ぶ
- 第1章 アメリカのソーシャルワーカー養成校へ
- 転機/アメリカの専門職教育/学生生活/根をおろす場所/トラブルは御免/ソーシャルワーカーを呼べ
- 第2章 ソーシャルワーカーのいる国アメリカ
- アメリカのソーシャルワーカー養成/なぜソーシャルワーカーに?/女性職場/
- ソーシャルワークの方法/創成期/きっといい人なのね
- 第2部 アメリカの市民力
- 第3章 アメリカ社会点描
- ドライビング・Miss・デイジー/アメリカ社会のマイノリティ/移民受入国アメリカ/寮の管理人/コーラか水か
- 第4章 ユナイテッドウェイ― 寄付の文化
- アメリカの共同募金会/寄付の文化/寄付金の行方/アメリカ方式/プロのボランティ ア
- 第5章 AARP(全米退職者協会)― 最強のロビー
- エイジズムという造語/退職教員の処遇改善/事業の拡大と全国組織化/ニーズをサービスに/高齢者パワー/できることはなんでも/日本では……/国連NGO
- 第3部 ソーシャルワークの諸相
- 第6章 良いサービスを手に入れるには
- 国によって異なるサービスの作り方/マネジメントとしてのソーシャルワーク/公私の役割分担/起業家的リーダーシップ/既製服かオーダーメイドか/必要なサービスがない時/サービスの良し悪しを決める要因
- 第7章 介護・看護・ソーシャルワーク
- 介護サービスの充実とともに/仕事始め/パワー格差/仕事の分担/病院の付添婦
- から介護福祉士へ/介護と看護とソーシャルワーク
- 第8章 北欧の高齢者サービスを見学して
- 北欧探訪/オスロの訪問看護/福祉臭くないサービス①ノルウェー/福祉臭くないサービス②スウェーデン/ソーシャルワーカーはどこに
- 第4部 人生の最終段階を生きる人々との出会いから
- 第9章 認知症の人の話を聴いてください
- ニューヨークの日系人/認知症に気づく/普通・標準・基準の落とし穴/若年性アルツハイマー病/最初に気づくのは本人/アルツハイマー病の薬/ウソとホント/ウソをつかない/昔取った杵柄/守備範囲が狭くなる/指示の出し方/認知症についての啓発
- 第10章 自律を大切に
- 介護の社会化を目指した制度は今/ある男性の生き方/日米の施設入所事情と高齢者の自律/桜の日曜日
- 第11章 ソーシャルワーカーを身近な存在に
- 相談に行くか行かないか/古い住宅団地/ソーシャルワーカーを身近な存在に/異文化への寛容さ
- あとがき